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北海道の風景と鉄道、旅先での写真が中心です。
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今日の釧路は快晴。
私はまたフットサルの撮影でした。

で、意味深なタイトルはというと、

それは釧路からの帰り道での出来事です。

池田ICまで続いた乾燥路面も道東道に入ると怪しくなり、
やはり高速を下りてしばらく行った占冠市街付近からは完全なアイスバーンになりました。

私、自分で言うのもなんですが、運転はちょっと上手い方なんです。

なので、よくわかるんです、

車の状態が。

今の車のスタッドレス、どうもあまり効きがよくないような・・・

さらに、今の車の4WDはちょっとクセがあると思っていたんですよね。

そんな訳で凍結路面では慎重に慎重を期して、

後ろから来る車には快く3回も道を譲るほど慎重に運転していたのですが、

冬道の悪魔は予期せぬところからやってきます。

それは峠も一通りクリアした、石勝線で言うと滝ノ上-川端間での出来事でした。

相変わらず50km/h程度で走る私の車。
前に遅い車がいたのでついていっていました。

滝ノ上駅を過ぎて、ここからはダラダラと軽いアップダウンの続く国道274号線。
竜泉橋手前のゆるい右カーブに差し掛かったそのときです。


右にハンドルを切ったまま、左に流される私の車・・・


こういうときは無駄な抵抗は余計に事を大きくするのでなされるがままなのですが、

このままだと橋の欄干に激突して車は大破、

または、

そのまま夕張川に転落して、即死。

情景は一気にスローモーションになりました。


しかし、人間、生命の危機が近づくと、案外冷静になるものです。

実は、知っていたんです、

ここはJR石勝線との併走区間。
そして竜泉橋の手前には保線用のちょっとしたスペースがあります。
そこには頑丈そうな柵があって、たしか手前は砂利だったような・・・。

もう、狙うはここしかありません。



ハンドルを左へ切り頭を線路側へ向けよう!



運良くどうにか線路に対して直角に方向転換に成功!


欄干激突も川への転落も回避できたことはわかりました。

さぁ、次はどこへ突っ込むか。

チェーンのかかった入り口を突っ切って線路の道床に突っ込む・・・と、このあと来る「スーパーおおぞら」に大事故が発生するかもしれない。
柵ならきっと激突しても車の破損とせいぜい足の骨折程度だろう・・・。

と、柵を目指して突っ込ませます。

すると、ハンドルを切ってのフルブレーキングでの走行抵抗、深く積もった雪とその下の砂利、さらには夏の置き土産の枯れ草が全て味方をしてくれて急減速に大成功!

「コツン」と柵にあたった軽い音を残して、無事私の車は停車しました。
滑り出してからここまで約5秒。

目の前には

「危険ですので線路に立ち入らないでください。 北海道旅客鉄道」

という看板がありました(笑)

車から降りて確認したところ、車には全く損傷なし。
FRP製のバンパーにひび一つありません。
柵の方も確認しましたが、傷一つ無し。
試しに手で動かそうとしてみたのですが、全く動じないほど頑丈な柵でした。

奇跡的に事無きを得て、とりあえず一服しながら、
鉄道ファンでよかったとつくづく思ったのでした。

そしてもう一つ思ったのが、タイトルの

「生きているって奇跡的なことなんだな」

ということ。

小さな奇跡の積み重ねがあるからこそ、きっと今こうして生きていられるんですよね。

世の中にはその貴重な生命を自分で絶ってしまう人も残念ながら存在します。
偉そうなことを言うつもりは毛頭ありません。きっと生きているのが耐えられないほどつらい状況に置かれている人も大勢いるんだと思います。
でも、生きているって凄く奇跡的で凄く難しいことだと思うんです。だから命って大切にしなきゃいけないなぁと私は今日思い知りました。

そして雪道ですが、本当に予期せぬところに危険が潜んでいます。
正直言って、制限速度で走っていてスリップされるともうなす術もありません。

冬道で危険に遭遇するかしないかはもはや運のようなものです。
なので、重要なのは危険に遭遇したときに回避できるかどうかだと思うんですよね。

今回は腕2割、運8割で奇跡的に事故を回避できましたが、そうでない場面もきっとあるでしょう。
やはり冬の遠出はJRを使ったほうが安全でいいのかもしれませんね。

この前遅れでさんざん文句をつけておきながら、今やJR様は命の恩人ですから、これからは乗客としても貢献したいと思います。

さて、今日もそんな命の恩人、JR様の写真です(笑)

先日来掲載している2091レのDD51重連。
私も2091レも目指すは釧路なので、道中追っかけを試みました。
3箇所目は、豊頃の跨線橋。

DD51toyokoro.jpg

車体をくねらせてS字カーブを行くDD51重連です。

今日もブログを書けてホント良かった。
生きてるって奇跡的ですよね。

【撮影地:根室本線 十弗-豊頃】

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無題
こんばんは
随分とエキサイティングなことをなさったようですが、無事でなによりです。4WDは一旦滑ったらどうにもならないですからね。
今日は午後から濡れ雪が降った上、気温が午後にかけて下がってきたため夕方はいたるところアイスアリーナでしたからね。
私も夕方出かけましたが、10km以下で若干ズルっと横滑りしました。どんなスタッドレスでも滑るものは滑りますからねぇ~。

私の場合腕がヘチョイので用事が無い限り、特に路面状態が悪い時は車を出さないようにしています。自分のことは言うまでもないですが、その上車までメシャってしまうのはたまりませんからね。冬は燃費も下がりますし、夏タイヤより高価なタイヤも減りますし・・・。
冬こそJRなのはよく分かりますが、その一方で車なら宿泊費まで出ちゃうぞ・・ってぐらいかかってしまうのもJRですから、その辺をなんとかしてほしいな~と願ったりします。
交通事故対策はこういうことにも手を出さなきゃダメかなって私は考えます。

春を無事に迎え夏タイヤに交換した時「今年も車壊さないで済んだ・・・」と真っ先に思ってしまいます。
レカ郎 URL 2008/12/01(Mon)01:25:56 Edit Top
無題
こんばんは。
エライことになっているようですが大丈夫でしょうか・・?
無事で何よりです。私の住んでいるところでは年に数回積もる位なので雪道は全くの素人です。なので冬の北海道は画像や映像でしか見たことがありません。ぜひ白銀の世界で撮影してみたいのですが車の運転に自信が無くて・・・。
お仕事大変そうですが車の運転には気をつけて頑張って下さい。
ゆかこ 2008/12/01(Mon)02:21:21 Edit Top
生きてて良かったね
大丈夫ですか?
ケガが無くて良かったですね。

これからの季節、クルマは要注意ですね。

多少遅れても、やっぱり「冬こそJR、と~まれ…」(以下自粛)

何はともあれ、御安全に。

ついでに、12月30日新大阪~博多の「ムーンライト九州」取れました\(^_^)/
しろくま1号 2008/12/01(Mon)12:45:30 Edit Top
冬道恐るべし
こんにちは。

大事に至らなくてホント良かったですね!

ぼくは免許持ってないので直接その怖さは分からないのですが、親父が職業運転手なので常々冬道の恐ろしさを聞かされてきました。

もうかなり昔ですが、その親父の運転する車で深夜に地吹雪の中国道12号上幌向~豊幌を江別へ運転中、ゆるいS字カーブを曲がりきれない対向車がこちら側に突っ込んできてあわや正面衝突というところを間一髪で回避できた経験があります。

親父のとっさの判断でアクセルを踏み込んで右斜めからきた車をサイドミラーすれすれのところをやり過ごしましたが、その時は一瞬で怖さを感じる間もありませんでした。

その時しみじみと感じ入ったことですが、奇跡というか何というか確かにご加護があったのだなと実感しました。

hiroさんの言われるとおり日々生きていけること自体が奇跡だとぼくも思います。たとえこういったはっきりと救われたと実感できるような出来事に遭わなくとも、何気ない日常の中に自分では全く気づかないうちに危険から守られているというようなことがけっこうあるのではと思うのです。

例えば出掛けに忘れ物をして家まで取りに戻り時間を損したというようなことでも、そのまま行っていれば交差点で危険運転の車に轢かれていたかもしれないというようなことも全く無いわけではないでしょうし、そう考えればのん気な考え方ですが少々運の無いこともポジティブに受け止められる気がします。

話は脱線しましたが本当に無事に済んでよかったですね、冬は車のリスクを考えると割高でもJRが良いのかもしれませんね。
鈍行翼 2008/12/01(Mon)15:38:37 Edit Top
無題
真冬でも深夜に仕事が終わるhiroさんなのに、
あんな車に乗っていたのを思い出します。
新道とか環状通りとかひどかったですな。

いまだに、人通りのないところでは
緊急回避の訓練と称して、
アクセルターンなんか練習している30代です。

キロロだったでしょうか。
初めてあなたの運転する車でサイド引きを
披露された時はなんじゃこりゃと思いましたが、
お互い、死んでいないところを見ると
無駄な20代ではなかったようです。

長生きしましょうね。
zep 2008/12/01(Mon)18:55:51 Edit Top
無題
こんばんは。
hiroさんがゲガもなくて良かったです。
そうでなければ、昨日の私のコメントのレスも書けなかったかも知れないですね。
hiroさんの一瞬の判断が、とても凄いなと思いました。
冬道は危険が一杯なので、車を運転する際は気をつけて下さい。
ハリー URL 2008/12/01(Mon)21:21:36 Edit Top
エキサイティング
>レカ郎さん、コメントありがとうございます。

ご心配をおかけしまして申し訳ありません。
とてもエキサイティングな出来事でしたが無事生還しました(笑)
それにしても一歩間違うとシャレにならない出来事だったのですが、本当に冬道は怖いですね。
仰るとおり冬こそJRなのですが、運賃だけで燃料代+宿泊費も出るのではないかと思うと二の足を踏んでしまう部分もある訳でして・・・でも、スタッドレスこそケチるとろくなことがないですから、いいものを買おうとすると高いですしね。
しかも、ゴムの硬度と効きも関係があるので、乗っても乗らなくても3シーズン目には交換するのがベストですから、ホント雪の降る地域で車を維持するのは大変です(泣)
hiro 2008/12/02(Tue)00:27:38 Edit Top
白銀の世界
>ゆかこさん、コメントありがとうございます。

ご心配をおかけしまして申し訳ありません。
幸い体にも車にもケガ一つなく済んで本当に奇跡的でした。

こちらはまだ樹氷が見られるような白銀の世界まではあと二歩と言った感じなのですが、もう1ヶ月もすると絵葉書のような白銀の世界になりますよ。
列車で行ける撮影地も結構ありますので、ぜひ冬の北海道にもいらしてくださいね。

暖かいお言葉もどうもありがとうございます。
hiro 2008/12/02(Tue)00:33:32 Edit Top
良かったです
>しろくま1号さん、コメントありがとうございます。

ご心配をおかけして申し訳ありません。
ホント生きてて良かったです。

そういえば先日、千歳線でレールの継ぎ板が割れたとかで派手に止まっていましたよ(笑)
これが乗客だったら(怒)ですけどね・・・って、恩人の悪口は慎まねば(笑)

今週はさらに静内と旭川に出張があるのですが、旭川はJRで行くことに決めました。初めて789系1000番台に乗れそうです。
って、往復785系だったらどうしよう・・・。
hiro 2008/12/02(Tue)00:37:06 Edit Top
冬道恐るべし
>鈍行翼さん、コメントありがとうございます。

ご心配をおかけいたしまして申し訳ありません。
鈍行翼さんも以前冬道でご同乗された際に怖い思いをされているのですね。
仰るとおり自損事故だけでなくもらい事故もありますから気を付けても避けきれない部分はあると思います。
やはり冬はJRが一番なのですが、駅~目的地の交通の便が北海道の場合ネックですよね。

本当に生きていることは小さな奇跡の積み重ねだと思いますし、そう思える心の余裕がリスクを回避する秘訣なのかもしれませんね。
hiro 2008/12/02(Tue)00:43:24 Edit Top
キロロ
>zepさん、コメントありがとうございます。

ご心配をおかけして申し訳ありません。

それにしても懐かしい話ですね(笑)
もうあんな無謀なことはできません。若さとは後で振り返ると恐ろしいものです(笑)

思えば冬道のテクニックは当時乗っていたMR2で鍛えられたのかもしれませんね。だって普通に曲がることが難しかったんですから・・・ただ、MR2も最後の頃にタイヤを替えてから急に乗りやすくなって、冬道ではタイヤ性能がものを言うんだな~と思い知った次第です。
hiro 2008/12/02(Tue)00:47:30 Edit Top
冬道
>ハリーさん、コメントありがとうございます。

ご心配をおかけして申し訳ありません。

仰る通り一歩間違うとハリーさんの書き込みがこのブログの最後の投稿になっていたかもしれませんね(爆)

今回はたまたま地の利のあるところでの出来事なので助かったという部分はあります。
一瞬の判断といっても「ぶつかる」「保線スペースだ」「柵~」ってな感じでしたよ。
でも、恐怖感があまり無かったのが今でも不思議です。
いや、きっと恐怖感を感じなかったのは生きることへの意欲が強く、怖さを感じる暇がなかったんでしょう。
ということでこれからもゴキブリ並みの生命力で生き抜いていこうと思います(笑)
hiro 2008/12/02(Tue)00:53:08 Edit Top
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